『ハチャトゥリアンの表現力』
ハチャトゥリアンの指揮には十分に表現力があるように思う。実はオイストラフのVn.によるコンチェルトは既に所有しているが、他のバレエの自演を聴きたかったのと、価格が手ごろだったので思わず購入ボタンをクリックした。
もう1枚のコンチェルトのオケは、ソビエト放送交響楽団(当時)だが、こちらのディスクはもう1曲のピアノ協奏曲も合わせて、録音のinputレベルが高い感じの音圧で聴こえるが、それを差し引いてもたっぷり聞かせようというのが何となく伝わってくる。
フィルハーモニアの方はやや音が洗練されていて、ソビエトの演奏に比べてしまうとやや淡白だが、2楽章の歌心は段違いである。オイストラフもこちらのほうが表現の自由度が高いような気がする。
ハチャトゥリアンの自作自演では、ウィーン・フィルとロンドン交響楽団のガイーヌを知っているが、このディスクとは表現が違う。仮面舞踏会?ハチャトゥリアン自作自演集?